読んで、観る

 

書は言葉を媒介にした造形芸術です。人の心情は、文字・言葉としての意味にだけではなく、その書きぶりにも含まれています。
書を楽しむ方法は様々で、感じたままに好きか嫌いか、紙面の構成や墨色、運筆等に注目し、何が書かれているか問わずに観る方法もありますが、やはり「読んで、観る」ことが一番です。書き手自身の言葉や自詠の歌、好きな文字や共感できる詩歌など、選文には書き手の人間性が如実に表れます。書かれた言葉と、筆跡に表れた言葉にならない心情とを合わせ見ることで、活字にはない、書き手の体温を感じることができます。
今回は、自詠の書や相手へ想いを伝える手紙、「漢字仮名交じり書」「調和体」「詩文書」等と呼ばれる今日の言葉を題材にした作、「飲中八仙歌」や「いろは歌」「百人一首」など同じ選文を用いた様々な作家の作品を展示します。一点ずつ内容を読み、理解しながら各々が言葉に託した表現を楽しんでいただきたいと思います。

 

会期
6月23日(火)~8月9日(日)
月曜日(休日の場合は開館し、翌平日)

 

開館時間
9時-16時(最終入館は15時半)

 

入館料
大人500(350)円 高・大学生300(200)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金

 

主催・会場
成田山書道美術館
〒286-0023 千葉県成田市成田640 ℡.0476-24-0774

 

交通
JR・京成成田駅下車 徒歩25分またはタクシー

 

主な出品予定作品

貫名菘翁「いろは屏風」六曲半双
尾上柴舟「つけすてし」一幅
中野越南「飲中八仙歌」六曲一双 昭和11年
梅原龍三郎「弔辞草稿(福島繁太郎)」五枚 昭和35年
千代倉桜舟「炎える母」十曲一双 平成2年個展
小林抱牛「鉄鉢の中へも霰」六曲半双 昭和54年独立書展

 

 

 

貫名菘翁「いろは屏風」

 

 

尾上柴舟「つけすてし」

 

梅原龍三郎「弔辞草稿(福島繁太郎)」

 

 

千代倉桜舟「炎える母」(部分)