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  • 6/21~【収蔵優品展 戦後日本「新しい書」のかたち】

    収蔵優品展 戦後日本「新しい書」のかたち

     

    近代を迎えて芸術に位置づけられたことによって、書にはそれまでにない意味が付与され、新たな様式の開拓がはじまった。「漢字」「仮名」「漢字仮名交じり」「篆刻」「刻字」「前衛書」といった分類のおおよそは、昭和38年の第15回毎日書道展のころに完成したと見ることができる。とりわけ、それ以前には意識されることのなかった書の魅力に迫ろうとした「前衛書」の区分けは、時代の流れを象徴している。

    戦前に形成され、戦後、さらに活発化した書壇のいとなみのなかで、時にはその枠組みを越えながら、書作家の活動は展開された。そうした戦後の書の評価は、いまだ揺らいでいると言える。「前衛書」の嚆矢とされる、比田井南谷「心線作品第一・電のヴァリエーション」が発表されてから今年で80年。戦後日本の書を見つめ直す好機である。

    いつの時代も、真摯に書に対峙する者が、伝統的な書のいとなみの先に新しさを見出してきた。この展覧会では、当館で所蔵する前衛的な傾向の作家の作品を中心にしながら、伝統的とされる作家のなかにも芽生えた「新しさ」への希求について、幅広く理解する機会にしたい。

     

    会期

    2025年6月21日(土)-8月11日(月)

     

    休館日

    6月23日、30日、7月7日、14日、22日、28日、8月4日

     

    開館時間

    9:00~16:00(入館は15:30まで)

     

    入館料

    大人500円  高・大学生300円  中学生以下無料

     

    主催・会場

    成田山書道美術館

    〒286-0023  千葉県成田市成田640

    Tel 0476-24-0774  Fax 0476-23-2218

     

    主な作品 (予定)

    香川峰雲  「水」    昭和39年 1顆

    香川春蘭 「秋芳」 昭和31年か 1幅

    比田井南谷「作品67-11」     昭和42年 1面

    上田桑鳩 「青山近落葉」  1面

    大澤雅休  「朝薺暮塩」  1面

    大澤竹胎 「土まんぢゅう」 1幅

    中島邑水 「丘」  昭和50年 1面

    千代倉桜舟「春殖」 平成元年  8曲一双

    武士桑風 「神話」 平成11年 1面

    田村空谷  「読まないでください」  昭和49年 1面

    名久井裕三「風刻」 平成25年 1面

    松本芳翠 「拈華微笑」 昭和37年  1面

    安東聖空 「引潮に」  昭和32年 1幅

    津田翠岱 「羅漢」  昭和37年 6曲半双

    徳野大空 「草原」 昭和38年 2曲半双

    青山杉雨 「九陽光」 平成3年  1面

     

     

    関連事業

    ギャラリートーク 予約不要・無料(要入館料)

    6月22日(日)14時―15時

     

    夏休み企画「大きな紙に大きな書!」(書道体験) 要予約・有料

    7月23日(水)➀10時-11時 ②14時-15時 各回10名まで

    対象:小中学生(入館料無料、体験料500円)

    小学校3年生以下は、保護者の付き添い(要入館料)をお願いいたします。

    申込:お電話かFAXにて、参加者および保護者のお名前、学年、電話番号、

    ➀と②のどちらかをお伝えください。

    体験申込用紙はこちら

    FAX:0476(23)2218 TEL:0476(24)0774

     

  • 8/23~【赤井清美の仕事と明清の書】

    赤井清美の仕事と明清の書

     

    昭和12年に東京都台東区に生まれた赤井清美先生は、高校3年時に家族で山下涯石先生の指導を受けることになり、書と出会いました。次第に書の魅力に魅了され、神田の古書街や、中村不折コレクションを有する書道博物館の特別観覧で幾多の原石拓本に当たられ、ご自身の掌中に収められました。同時に書作についても大変精力的な活動を展開され、書の故郷中国でも大規模な展覧会を開かれるなど、多くの魅力溢れる書画や篆刻を発表されています。
    赤井先生が壮年時過ごされた戦後昭和の時代は、秘蔵の名跡の公開や新発見の資料が相次ぎ、書道史上今までになく多くの情報が世の中に出た時代です。先生はいち早くこの溢れる資料を整理、編集され、数々の著作物として世に発表されました。中でも『篆隷大字典』『行草大字典』をはじめとする工具書は、書を学ぶ上での必携の書物となっています。
    本展では赤井先生のこれまでのお仕事を振り返り、昨年ご寄贈いただきました先生の玉作と秘蔵の中国明清時代の書のコレクションを一堂に展覧することで、赤井先生のお仕事をご紹介したいと考えております。

     

    名   称
    赤井清美の仕事と明清の書

     

    主催・会場
    成田山書道美術館
    〒286-0023 千葉県成田市成田640 成田山公園内
    ℡:0476-24-0774

     

    会   期
    令和7年8月23日(土)-10月13日(月)
    9時-16時(最終入館は15時30分)
    休館日/月曜日(休日の場合は翌平日)

     

    出品作品
    赤井清美作品と旧蔵の明清の書70余点

     

    入場料
    大人500(350)円 高・大学生300(200)円 中学生以下無料
    ※( )内は20名以上の団体料金